『人生フルーツ』
こんばんは!
カーリングを見てから、お風呂掃除が楽しいこの頃です。
さて、先週の金曜に素晴らしい映画を見ました。
『人生フルーツ』
前から気になってたんですが、偶然にも近くの映画館でリバイバル上映がされていて。
公開最終日ということで行ってきました。
この映画は、津端さんというご夫婦の暮らしに密着した作品で、誰も演じていません。
NHKのドキュメンタリー番組を映画館で見る、という感覚。
でもちゃんと映画で、なんだか不思議です。
とにかくお二人の生活や佇まい、日々のちょっとした工夫や考え方が素敵で、チャーミングで、丁寧で、すぐ大好きになってしまいます。
もう途中から泣けて泣けて仕方がなかった。。
樹木希林のナレーションも良し。
スローライフとかいう言葉では薄すぎて表現しきれないなあ。
一見実写版ジブリのようなお家ですが、全てに意味があって、お二人の信念があって、ほっこりしつつも心を抉られる感覚がありました。
私の思う豊かな生活ってなんだろう?って考えさせられる。
私の言葉では良さを伝えきれないですが、本当に名作だと思いました。
間違いなく5.0!
修一さんは90歳、英子さんは87歳ですが、"おじいちゃんおばあちゃん"じゃなくて、きちんと"ご夫婦"なんだよなあ。
↓修一さんによるイラスト。かわいい。
お二人とも自立しながら寄り添っていて。
あんな生活できたらと思うけど、なかなか難しい。半自給自足。
それは、戦後、慌ただしく団地が建設されたニュータウン計画に携わっていた修一さんの過去があっての、今の暮らしであって。
お二人が望んで見つけた一番良い、豊かな暮らしなんだなあ。
簡単にそのまま真似はできないけど、小さな工夫や心がけから、自分なりに考えて少しずつ取り入れていきたいなと思いました。
自分の理想の暮らしを考えるヒントをくれる映画なのかも。
自分なりの豊かな暮らしを見つけたいな。
特に、修一さんがさっと描くイラストや、字や、畑にある手作りの看板たちが味があって可愛くて、すっごく好きで、印象に残りました。
水を張った鉢には、
「小鳥さん、水分どうぞ!」
芍薬の花には、「美人かな?」
とか、もうかわいくて…!
英子さんは、畑で採れた野菜や果物からなんでも作れて、出てくる食べ物が全部美味しそう。お腹空く。
私も何か家庭菜園してみたいなあなんて思っちゃいます。
手間暇かけることって素敵だね。
何より87歳だけど旦那さんを愛しているのがすごく伝わってくる。
寄り添うってこういうことかあ、とじーんと来てしまいます。
こんな映画に出会えてよかったなあって思いました。
歳を重ねるっていいことだなあ、楽しみだなあって思える。
物語より生身の人の生活が一番心を打たれるなって思っちゃった。
私にとってこれからもすごく大切な映画となりそうです。
"自分のできることを見つけて、コツコツやればなにか見えてくる"
"ときをためて、ゆっくりと"
いいなあと思う言葉がたくさんありました。
もう一回見たいなあ。
DVD化されないようで、パンフレットは完売だった。
書籍はゲットしたいな。
ミニシアター系映画館ではまだやってるところもあるみたいなので是非!
それでは!